何もしないプログラム

  1. C言語の構造
  2. 関数の構造
  3. main関数
  4. プログラムを実行しよう


T C言語の構造

これから初めてプログラムを書いていきます。
まずは何もしないプログラムを作ってみましょう。

その前に、C言語の構造はどうなっているのでしょうか?
何を作るにしても、まずはその構造がどうなっているのかわからなければ、
物を作るのはできないでしょう。
C言語でも同じことが言えます。

では、C言語ではどのような構造になっているのでしょうか?
機械やプラモデルのようなものを組み立てる際、いろいろな部品を組み合わせていきます。
C言語でもこれと同様に、いろんな部品を組み合わせて、1つのプログラムを構成しています。
この部品のことを関数と呼んでいます。
つまり、プログラムの構造とは関数の集まりです。

ここで1つ注意することがあります。
それは、関数の並びではなく、関数の集まりだという点です。
並びと呼ぶ場合には、順番という概念が付いてきますが、
集まりと呼ぶ場合には、順番という概念はありません。

C言語の関数には一部の例外を除き、順番という概念はまったくありません。
そのため、それぞれの関数を好きな順で使用することができます。


U 関数の構造

前の節で、C言語の構造がわかったと思います。
となると次は関数の構造です。
関数の構造は次のようになります。
[関数の構造]
型名 関数名(引数) {処理}
型名とは、関数が計算結果を返す数値の種類のことです。
何種類かありますが、ここではint(イント)型であると思ってください。
intとは整数を表します。
型についてはまた後ほど解説します。

関数名とは、その名の通り関数の名前です。
関数の付け方には次のような決まりがあります。
[規則]
1.予約語を使用することはできない
2.1文字目に数字を使用することができない
3.アルファベット、数字、_(アンダーバー)を使用できる(ただし半角)
予約語とは、intのようなC言語の中で使われているキーワードです。

上記のような条件を満たしていれば、どんな名前をつけても構いません。
今回はmain(メイン)という名前にしておきます。

引数とは、関数に渡す数値の種類のことです。
関数は、渡された数値(引数)をもとに計算を行って、その結果を返すことができます。
今回は何もしないプログラムなので、引数には何も情報がないvoid(ボイド)を使用します。

処理とは、文字通り処理をする場所です。
今回は何もしないプログラムなのですが、
1つだけ関数を終了させる処理をする必要があります。
関数を終了させるためには、return(リターン)文を使用します。
return文には、計算結果を返す機能もありますが、
何もしないプログラムなので、今回は0にしておきます。

以上のことを踏まえて、次のような関数ができました。
[プログラム]
int main(void) { return 0; }
{}と;については、またあとで解説します。


V main関数

ではさっそくプログラムを実行させましょう。

と言いたいところですが、その前にもう1つだけ知っておいてもらいたいことがあります。
最初に、関数には順番という概念がないことを説明しました。

ここで1つ困ったことがあります。
それは、1番最初にどの関数に目をつければ良いのか分からないことです。

C言語では、この問題を簡単な方法で解決しています。
C言語では、mainという名前の関数を1番最初に実行するよう決められています。

もし、main関数がなければ、1番最初に実行するものがないので、
そのプログラムは動作しません。
逆に言うと、main関数さえあれば、どのようなプログラムでも
動作することができます。
先ほど作った関数はすでに名前がmainになっているので、このまま実行できます。


W プログラムを実行しよう

では、さっそくプログラムを実行させてみましょう。
以下が今回作成した何もしないプログラムです。
[プログラム]
int main(void) { return 0; }
プログラムに慣れるためにも、できるだけキーボードから打ち込んでください。
打ち込んだら、さっそく実行してみてください。
[実行結果]


なにも生じされていませんが、今回の目的はこれで達成です。
なお、ほとんどの環境では、何らかのテキストが表示されていると思いますが、
これらはプログラムとは何も関係ないので、無視してください。

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